建設物価調査会

主要資材動向(東京)

  • 建設物価

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    建設物価
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2022年11月10日現在 東京

主要資材価格動向

主要資材動向

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品名品名規格単位価格前月比気配掲載ページ
異形棒鋼異形棒鋼SD295 D16t114,000
変わらず
強含み
16
H形鋼H形鋼SS400 200×100×5.5×8mmt124,000
変わらず
横ばい
26
中厚板中厚板無規格品 16~25×1,524×3,048mmt143,000
変わらず
横ばい
40
カラー亜鉛鉄板カラー亜鉛鉄板0.35×914×1,829mm1,548
変わらず
横ばい
54
セメントセメント普通ボルトランド バラt13,000
変わらず
横ばい
79
レディーミクストコンクリートレディーミクストコンクリート18-18-25(20) 普通ボルトランド(17区)m317,800
変わらず
横ばい
92
再生砕石再生砕石再生クラッシャラン 40~0mm(17区)m31,200
変わらず
横ばい
129
管柱 杉(KD)管柱 杉(KD)3.0m×10.5×10.5cmm3100,000
下落
横ばい
160
コンクリート型枠用合板コンクリート型枠用合板12×900×1,800mm 輸入品2,200
変わらず
横ばい
175
再生アスファルト混合物再生アスファルト混合物密粒度13(14区)t9,900
上伸
横ばい
211
ストレートアスファルトストレートアスファルト針入度60~80 ローリーt120,000
変わらず
横ばい
219
600V ビニル 絶縁電線600V ビニル 絶縁電線Ⅳ 1.6mm 単線m32.6
上伸
横ばい
539
配管用炭素鋼鋼管(ガス管)配管用炭素鋼鋼管(ガス管)白ねじ付き管 50A 4m6,670
変わらず
横ばい
654
硬質ポリ塩化ビニル管硬質ポリ塩化ビニル管VP100mm 4m4,190
変わらず
横ばい
688
軽油軽油ローリー116.0
変わらず
横ばい
788
鉄スクラップ鉄スクラップヘビーH2t40,000
下落
弱含み
794
矢印説明

<市況総括>

 中国における新型コロナウイルス感染症対策の緩和観測が広がったことから経済回復の期待が高まり、足元では銅の国際商品相場が反発している。しかし、世界的な景気後退懸念から鉄スクラップ、原油などの国際商品相場は依然として軟調に推移している。

 国内の建設工事の統計資料をみると、2022年10月の公共工事請負額が全国で前年同月比1.9%減(建設業保証会社)、9月の新設住宅着工戸数は、持家は減少したが、貸家および分譲住宅は増加したため全体で1.0%増、民間非居住建築物着工床面積は事務所及び工場は増加したが、店舗及び倉庫が減少したため、全体で0.5%減(国土交通省)となっている。一方、主要資材の需要動向では、小形棒鋼が9月の国内出荷量で前年同月比2.5%減、H形鋼が0.3%増(日本鉄鋼連盟)、生コンが10月の東京17区出荷量で1.9%減(東京地区生コンクリート協同組合)、アスファルト混合物が9月の東京地区出荷量で11.5%増(日本アスファルト合材協会)となっている。

 東京地区の主要10資材の価格動向は、再生アスファルト混合物、600Vビニル絶縁電線の2資材が上伸。異形棒鋼、H形鋼、セメント、生コン、再生砕石、コンクリート型枠用合板、配管用炭素鋼鋼管(ガス管)、軽油の8資材が横ばい。下落した資材はなかった。

 【再生アスファルト混合物】 メーカー各社がストアス価格やエネルギー価格上昇に伴う製造コストなどの増加分を販売価格に転嫁し、上伸。目先は横ばいの見通し。

 【電線】 銅、副資材の価格上昇に対応すべくメーカー各社が仕切価格を引き上げ、流通各社も販売価格への転嫁を推し進めたことから、小幅上伸。目先は横ばいの見通し。

 【異形棒鋼】 横ばい。電力料金の上昇を背景に、メーカー各社が値上げを表明したことで、夏頃から下落傾向が続いていた製品市況の先安観は解消した。目先は強含みの見通し。

 【H形鋼】 横ばい。荷動きが低迷するなか、数量確保を目的とした価格競争が散見され、現状価格の維持が精いっぱいの状況。目先も横ばいの見通し。

 【セメント】 横ばい。メーカー各社は、3,000円以上の値上げを迅速に進めるべく需要家との交渉を本格化させたい意向にあるが、主な需要家の生コンメーカーは様子見姿勢を崩していない。先行きも横ばいの見通し。

 【生コン】 横ばい。協組は来年4月から2,000円の値上げと出荷ベースへの契約方式見直しを打ち出しており、今後の動向が注目される。先行きも横ばいの見通し。

 【再生砕石】 横ばい。メーカー各社は堅調な需要を背景に、製造・輸送コストの増加分を販売価格に転嫁したい意向にあるが、需要家は様子見の姿勢を崩しておらず交渉に進展は見られない。先行きも横ばいの見通し。

 【コンクリート型枠用合板】 横ばい。流通筋は採算確保のために値上げの機会をうかがうも、需要家に買い急ぐ動きは見られず、模様眺めの様相。先行きも横ばいの見通し。

 【配管用炭素鋼鋼管(ガス管)】 横ばい。需給に緩みが見られる状況下、需要家は当用買いに徹しており、値上げには難色を示している。先行きも横ばいの見通し。

 【軽油】 横ばい。燃料油価格激変緩和対策により販売価格の変動は抑えられている。目先も横ばいの見通し。

<市況(現況と見通し)>

  • 異形棒鋼

    名嘉
    先行き気配

    エネルギー価格が上昇、目先強含み

     SD295・D16でトン当たり114,000円と前月比変わらず。原油やガスのエネルギー価格高騰による電力料金の上昇を背景に、メーカー各社は値上げを表明。これを受け、需要家が材料手配を急ぐ動きを見せたため、市場は活性化。夏ごろから、下落傾向が続いていた製品市況の先安観は解消した。需要家は急激な値上げに難色を示しているが、メーカー、流通筋とも採算確保のため、強い販売姿勢で交渉を進める構え。今後もエネルギー価格は上昇するとの見方が大勢であり、目先、強含みの公算大。

  • H形鋼

    小黒
    先行き気配

    商状さえず、横ばい

     200×100でトン当たり124,000円と前月比変わらず。大型建築物件向けの出荷は堅調だが、市中荷動きに直結する中小物件の不振から、さえない商状が続いている。流通各社は、採算確保に向けて販売価格を引き上げたい意向。しかし、荷動きが低迷するなか、数量確保を目的とした価格競争が散見され、現状価格の維持が精いっぱいの状況。流通各社は、売り腰を引き締め、再度の値上げ表明を検討しているが、需要家の値上げに対する抵抗が予測される。目先、横ばいの公算が大きい。

  • 中厚板

    渡邊
    先行き気配

    値上げ交渉進展せず、目先横ばい

     16~25×1,524×3,048mmでトン当たり143,000円と前月比変わらず。大型建築物件向けの出荷は堅調に推移しているものの、店売り需要の中心である中小物件は振るわず、荷動きは依然として精彩を欠いている。こうしたなか、流通筋はメーカー値上げの未達分を転嫁すべく、需要家と交渉を継続している。しかし、需給が引き締まらない状況下、需要家との交渉に進展は見られない。中小物件向けの需要が回復するには時間を要すると見る向きが多く、目先、横ばいの見通し。

  • セメント

    佐藤
    先行き気配

    値上げ交渉始まる、動向に注目

     普通ポルトランド(バラ)でトン当たり13,000円と前月比変わらず。9月の国内販売量は328万3千トン(協会調べ)で前年同月比2.0%の減少。メーカー各社は、3,000円以上の値上げを迅速に進めるべく需要家との交渉を本格化させたい意向。一方、1年に満たないなかでの大幅な値上げに対し、主な需要家の生コンメーカーは製造コスト増への危機感を強めている。メーカーは、強腰の販売姿勢を見せているものの、需要家は様子見姿勢を崩していない。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • レディーミクストコンクリート

    佐藤
    先行き気配

    4月から2,000円値上げ、契約方式の見直しを表明

     18-18-20でm3当たり17,800円と前月比変わらず。10月の東京17区出荷量は23万2千m3(協組調べ)で前年同月比1.9%の減少。6月に表明した3,000円の値上げは、10月に浸透したものの、セメントや骨材など原材料の先高観から、協組は今後の採算悪化に危機感を募らせている。さらなる製造コスト増への対策として、協組は来年4月から2,000円の値上げと出荷ベースへの契約方式見直しを打ち出しており、今後の動向が注目される。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • 再生砕石

    道城
    先行き気配

    値上げ交渉進展せず、横ばい

     再生クラッシャラン40~0mmでm3当たり1,200円と前月比変わらず。中央防波堤など湾岸エリア向けの出荷や路盤工事などの引き合いが増え、荷動きにやや勢いが出始めた。メーカー各社は堅調な需要を背景に、製造・輸送コストの増加分を販売価格に転嫁したい意向。しかし、需要家は様子見の姿勢を崩しておらず交渉に進展は見られない。一部メーカーでは年末以降の引き合いが弱いことから、年度末の需要期に向けて需給緩和感が広がるとの見方を強めている。先行き、横ばいの公算が大きい。

  • コンクリート型枠用合板

    神崎
    先行き気配

    需給緩和、横ばい推移

     12×900×1,800mm輸入品で枚当たり2,200円と前月比変わらず。需要が盛り上がりに欠ける状況下、流通筋は仕入れ量を減らしているが、荷動きが低迷しているため、市中にひっ迫感はない。現地価格の高止まりに加え、円安による輸入コスト高から、流通筋は採算確保のために値上げの機会をうかがうも、需要家に買い急ぐ動きは見られず、模様眺めの様相。現地の雨季入りにより、さらに入荷量が低下することが予想されるが、需給環境に変化の兆しはない。先行き、横ばい推移の公算が大きい。

  • 再生アスファルト混合物

    岡本
    先行き気配

    交渉進展し、300円の上伸

     密粒度13でトン当たり9,900円と前月比300円の上伸。9月の出荷量は14万6千トン(協会調べ)で前年同月比11.5%の大幅増。堅調な需要を背景に、メーカー各社は高値圏で推移するストアス価格やエネルギー価格上昇に伴う製造コストなどの増加分を販売価格に転嫁すべく売り腰を強め交渉。需要家はメーカーの現状に理解を示し、値上げ額の一部を受け入れた。今後もメーカー各社は交渉を続ける意向だが、需要家はこれ以上の値上げには難色を示している。目先、横ばいの公算が大きい。

  • 電線

    木村
    先行き気配

    銅価格高騰を受け、上伸

     IV1.6mm単線でm当たり32.6円と前月比1.4円の上伸。都心部の再開発など大型物件を中心に需要は回復傾向にある。主原料である銅の建値は、11月上旬で125万円と前月から10万円の上伸。メーカー各社は銅、副資材の価格上昇に対応すべく仕切価格を引き上げた。流通各社も採算確保すべく販売価格への転嫁を推し進めたことで、小幅上伸した。需要家は値上げに理解を示しつつも、さらなる値上げには抵抗する構え。交渉は難航する見通しであり、目先、横ばいの公算が大きい。

  • 配管用炭素鋼鋼管(ガス管)

    伊藤
    先行き気配

    値上げ交渉長期化、横ばい

     白ねじ付き管50A4mで本当たり6,670円と前月比変わらず。都心部の大型物件は一定数あるものの、実需につながる中小物件が乏しく、荷動きは低調に推移している。メーカーの相次ぐ値上げにより仕入れ価格は上昇しており、流通各社は採算を確保すべく、販売価格への転嫁に取り組んでいる。需給に緩みが見られる状況下、需要家は当用買いに徹しており、値上げには難色を示している。今後、需要の回復には、時間を要するとの見方が強く、先行き、横ばいで推移する公算が大きい。

  • 燃料油

    片山
    先行き気配

    原油相場は不安定も、国内市況は横ばい

     軽油はローリー渡しでリットル当たり116円、レギュラーガソリンはスタンド渡しでリットル当たり151円とともに前月比変わらず。原油相場は主要産油国の減産決定により一時上昇するも、欧米の金融引き締めが景気を冷やすとの見方が根強く不安定な状況が続いた。一方、国内は燃料油価格激変緩和対策により販売価格の変動は抑えられている。今後も原油相場は先の読めない展開だが、来年1月以降も緩和措置が継続される見込みで国内市況は安定するものとみられる。目先、横ばいの見通し。

  • 鉄スクラップ

    永島
    先行き気配

    海外相場の軟化を受け、小幅下落

     ヘビーH2でトン当たり40,000円と前月比500円の下落。海外相場の軟化を受けて、割高となった日本産鉄スクラップの引き合いは弱まっており、輸出価格が下落。国内電炉メーカーは、国内の鉄スクラップ発生量が依然として低水準であることから、入荷量確保のため輸出価格をにらみながら下げ幅を圧縮。市況はジリ安の展開となっている。今後も海外相場の軟化傾向が続き、国内相場も緩やかに下落していくとの見方が大勢を占めている。目先、弱基調の公算が大きい。

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一般財団法人 建設物価調査会
  調査統括部 調査統括課
TEL:03-3663-3892